曲がった(へら)のような金具で胎児の頭をつかんで 引き出す方法です。 |
 |
サラダを取るときに使う、スプーンとフォークが蝶番でくっついている道具があります。これと同じように2本のスプーンが合わさったような器具を使って、その間に赤ちゃんの頭を挟んで引っぱり出します。 かなり強引な方法ですので、危険も伴います。 |
|
鉗子が赤ちゃんの頭の側頭部にうまくかかっていないと蝶番がうまく合わないようになっているのですが、見えないところのことであり、ちゃんと安全な位置に鉗子がかかっているかどうかを確認することができません。鉗子が眼に当たってしまって傷つけることもあります。 また、強引な力が加わりすぎて、産道に大きな損傷を与えることもあります。 |
|
3、40年前から、大学の産科学の講義でも「鉗子は危険が大き過ぎるから、使うべきではない」と言われるようになっていました。 でも、医療の現場へ出てみると鉗子はまだ使われていました。 鉗子を上手に使うベテランの医者が居ました。 私も使えないことはないまでにトレーニングを受けましたが、使うときはヒヤヒヤです。そんな道具は使うべきではないと思っております。 帝王切開のほうがよっぽど安全確実だからです。
そう解っていても、手元にあるとつい使いたくなるものです。当院では、鉗子は倉庫の奥の奥にしまってしまい、使えないようにしてあります。 |