| 理由はいろいろありますが、一番は感染予防です。 |
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陣痛を強くするとか、産後の出血を減らすとか、細かいことはいろいろありますが、一番の目的は赤ちゃんと産道への感染予防です。 産道と直腸・肛門は並行していますから、児頭が産道を降りてくるときに直腸を圧迫します。 ちょうど歯ブラシの柄でチューブをしごいて、残り少なくなった歯磨きクリームを絞り出すようなものです。 浣腸をしてないと出産の時に、赤ちゃんの頭が降りて来るにつれて、ウンチが押し出されてくるのです。
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「子供でもないのに、浣腸されるなんて恥ずかしい」というのは分かりますが、お産のときに赤ちゃんより先にウンチが出てしまうのも、あまり平気ではいられないかもしれませんね。 でも、入院したとき既に赤ちゃんの頭がすぐそこまで下がっていて、浣腸をするひまがないこともあります。 こんなときは致し方ない訳で、我々としてはよく経験することであり、まったく気にしておりません。恥ずかしいとか臭いとかの問題ではなく、これから赤ちゃんが出て来ようとする場所が大腸菌で汚染されてしまうのです。 もちろん取って棄てるようにしますし、赤ちゃんが出てくるときには、新しい布を敷くようにはしますが、必ずしも完全ではありません。 赤ちゃんへの感染が防ぎきれない可能性があります。
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| 分娩の後には産道の診察をしたり、裂傷があればこれを縫合するわけですから、母体への感染といいますか、産褥熱の原因になることも心配されます。 |